羽毛布団の選び方


Q01.羽毛とは?

羽毛は大きく分けて、中国産とヨーロッパ、特にハンガリーとポーランド産に分けられます。
中国産は安価ですが、質としてはヨーロッパ産に劣っています。ハンガリーやポーランド産と表記してあれば、問題ないと考えます。 ただし、ハンガリーやポーランド産だからといって安易にとびつくのも考えものです。 ダウン率やかさ高、お店の信頼性も含めて総合的に判断するようにしましょう。

羽毛布団は保温性、吸湿性、放湿性に富んでいます。人は眠っている間にコップ1杯分の汗をかくといいます。 羽毛布団は吸湿性・放湿性に優れているので、 眠っている間に体から余分な湿気を吸収し、布団の外に放出しています。
いわば羽毛布団は『呼吸』をしているんです。 極寒の地で水鳥を寒さから守っているのは伊達じゃないんですね。

ダウンは寒いときには、 膨らんで体温から伝わった熱を逃がさないようにしてくれます。ひとつひとつのダウンボールは絡み合わないようにできているので、 ダウン全体が効率的に広がり、羽毛布団内のすきまをなくし、暖かい空気を逃がさないようにしてくれます。

逆に暑い時には、ダウンはしぼみ、すきまを多くつくって、暖かい空気の通り道をつくり、熱を逃がすようにしてくれるのです。 本当によくできていますよね。
熱と湿気を季節に合わせて吸収・放出してくれる羽毛布団こそ、掛け布団として一番適しているのです。 羽毛布団はドレープ性(肌沿い)に富んでいます。

ダウンボールはひとつひとつが絡み合ったりしないので、体の形に合わせてフィットしてくれます。 だから、肩口にすきまができることなく、寒い空気が羽毛布団の中に入ることも防いでくれるのです。

▲ページトップへ



Q02.ダウン率とは

ダウン率とは、ダウンボールとスモールフェザーの割合のこと。 ダウンボールとは水鳥の胸毛。タンポポの綿毛のような形をしています。
体温調節は主にダウンによって行っています。スモールフェザーは羽根状の羽毛。翼の羽根がすごく小さくなったもの。芯はありますが、小さいので固くはありません。

羽毛布団はダウンとスモールフェザーが混合してできています。
ダウンが90%であれば、スモールフェザーは10%。当社では85~93%。割合が50%まで下がると羽毛布団ではなく、 『羽根布団』になります。羽根布団には十分な暖かさがないため、当社では扱っていません。
羽毛掛け布団に入れる羽毛の量は、シングルロングサイズ(150×210cm)では 1.3~1.4㎏程度、ダブルロングサイズ(190×210cm)では1.7~1.9㎏。
グースダウンになると、少なくても十分な保温効果があるため、上記より0.1~0.2㎏軽くなります。

羽毛掛け布団は羽毛量が1.4㎏~で通年(特に秋冬)
羽毛肌掛け布団は0.4㎏~で春夏秋
羽毛合がけ布団は0.7㎏~で春夏秋

用途に応じて使い分けてください。掛け布団だけでなく、肌や合がけもあるとちょっとした温度調節に便利です。

▲ページトップへ



Q03.ダックとグース

羽毛にはダック(あひる)グース(がちょう)があります。がちょうはあひるに較べて体が大きい。 そのため、ダウンボールが大きく、ダウンボール1個あたりの毛の本数も多いので、保温性に優れます。

グースと明記してなければダックになります。ハンドピックとは手づみのこと。 通常、羽毛は機械づみです。ハンドピックだと手間がかかりますが、よりダウンの形が崩れずに採取できるため質が上がり、高級になります。

マザーグースは、卵を産むために飼育されているがちょうの羽毛。 普通のダック、グースは食肉用。 普通の羽毛は食肉用として飼育され、若い方が食肉として質がいいので、羽毛が完全に成熟しないうちに、副産物として採取されます。
マザーグース・マザーダックの場合は、卵を産むために飼育されているので、長い期間飼育され、羽毛が成熟しています。 加えて、普通のダック、グースに較べて数も少ないので希少価値から高級になります。

▲ページトップへ



Q04.かさ高とは?

かさ高は、JIS(日本工業規格)で決められた羽毛のかさ高性試験の値です。 この数値が高ければ高いほど、羽毛布団としての保温力が上がります。
一般に中国産ダックダウン85%では120mm以上、ハンガリー産ダックダウン90%では145mm以上、ハンガリー産グースダウンでは165mm以上、マザーグースでは180mm以上となります。原産地とダウン率だけでなく、かさ高も合わせて総合的に判断しましょう。

▲ページトップへ



Q05.羽毛のにおいに関して

当社で扱っています羽毛は、すべて国内の工場で洗浄されたものを使っていますので、 布団として使う分には、気になるにおいはありません。
ただし、もともとは生き物ですので、羽毛そのものを完全に無臭にしようとすると、 タンパク質を破壊し、羽毛の質を損なってしまいます。これはどこの羽毛布団を使おうと同じことです。

▲ページトップへ



Q06.ダニ等に関して

羽毛は国内工場で殺菌してから、羽毛布団にされますので、ダニ等の心配はありません。
また羽毛布団に使われる生地は羽毛が吹き出さないように、特殊な加工がしてありますので、外からダニが侵入することはできません。

▲ページトップへ



Q07.羽毛布団の使い方

必ずカバーをかけてお使いください。生地の状態ですと、それだけ生地がいたむのも早くなります。
羽毛布団は身体に直接かけてお使いください。間に毛布などをはさむと、体温が羽毛布団に十分伝わりません。 ダウンは水鳥の一番内側に生えている羽毛なのです。

▲ページトップへ



Q08.生地に関して

主に中国産羽毛の側生地に使われる『綿100%平織り』。 比較的安価で羽毛布団が作れます。超長綿ツイルや超長綿サテン生地と較べると少しザラザラ感があり、多少ペーパーノイズがします。 もちろんダウンプルーフ加工という羽毛が吹き出さない特殊加工がしてあるので、羽毛が吹き出すようなことはありません。 どうせカバーをかけて使うのだから、多少の肌ざわりは気にしない、比較的安価で羽毛布団が欲しいという方におすすめです。

▲ページトップへ



Q09.超長綿とは?

超長綿とは原綿の状態で、繊維の長さが35mm以上のものをいいます。
超長綿ツイル生地はハンガリーやポーランド産ダックダウンや、一部グースによく使われます。 綿100%平織りと違ってペーパーノイズがなく、丈夫さはまったく劣りません。肌ざわりもやわらかです。50/40ツイル、60ツイルなどがあり、数字が上がるとランクも上がります。
数字は番手のことで、数字が上がると糸が細くなり、 きめ細かさが増し肌ざわりがやわらかくなるのです。もちろん糸が細くなったからといって、耐久性が劣るということはありません。

超長綿サテン生地はグースやマザーグースに使われる高級生地です。ツイルよりさらに手ざわりが柔らかくなります。
糸には60サテン、80サテン等があり、数字が上がれば、ランクが上がります。

『絹50%・綿50%』『超長綿双糸サテン』はグース・マザーグースの中でも特にいいものに使われます。
『絹50%・綿50%』はその名の通り、シルクが使われています。その肌ざわりは最高級クラスで、肌ざわりだけでなく上品な光沢もお楽しみください。

『超長綿双糸サテン』は、極細の超長綿糸を2本撚り合わせて1本の糸として使います。超長綿160/2双糸サテンであれば、160番手の高級超長綿糸2本撚り合わせて縫製します。
超長綿双糸サテンの肌ざわりもまた『絹50%・綿50%』に勝るとも劣りません。どちらが高級かというのは、その生地によっても違ってくるので一概にはいえません。

わかりやすく生地について説明するために、簡略化させていただきました。平織りであっても、 超長綿ツイル生地に劣らない生地もありますし、超長綿平織りという生地も存在します。 生地は、非常にたくさんの種類があり、単純にランクづけをするのは難しいですが、一応の目安として参考にしてみてください。

▲ページトップへ



Q10.キルトに関して

羽毛掛け布団には、必ず生地を羽毛布団の形に縫製した側生地の中に、ある程度高さのあるマチを縫いこみ、 全部で4×5マスの羽毛の立体小部屋をつくります。
この立体小部屋をつくることで、布団全体に羽毛が均等にいきわたるようにし、全体の保温効率を高めます。
区切りのマチは立体なので、隣の小部屋の羽毛に熱を効率的に伝えられます。
これをノーマル立体キルトといいます。

2層式立体キルトとは、 この羽毛立体小部屋をさらに上層・下層に分けてつくり、上層3×4マス、下層4×5マスの立体羽毛小部屋ができます。 上層下層でマスがずれるようにつくられているので、よりすきまなく羽毛がいきわたり、保温効率も大幅にアップします。 羽毛肌掛け布団、羽毛合がけ掛け布団については、比較的安価なものについては『たたき』というキルトも使われます。これは直接側生地を縫製するので、羽毛小部屋が立体になりません。その分手間は少なくなるので、安価にすることができます。『2cm立体』というのは、マチの高さを2cmにしてつくるノーマル立体キルトです。肌布団や合がけ布団は、入れる羽毛の量が減るので、ノーマル立体キルトだと羽毛小部屋が大きすぎるのです。そこでマチの高さを2cmにして、ちょうどいい大きさの立体羽毛小部屋にするのです。


ノーマル立体キルト・2層式立体キルト

▲ページトップへ



Q11.羽毛布団のお手入れ

羽毛布団は「呼吸」をしているので、 湿気に関してはそれほど気にする必要はありません。
月に2回程度、1~2時間程度カバーをかけた状態で干してあげてください。
側生地の湿気が気になるようであれば、それ以上の回数でもかまいません。
日なたに干す場合は1時間程度にしてください。ふとんたたきを使うと、生地や羽毛がいたみますので使わないでください。 ほこりが気になる場合は、掃除機で表面を軽く吸ってあげてください。 長期間収納しておく場合は、干してから、カバーをかけた状態で一番上に置いてください。羽毛布団は丁寧に使っていれば15年、あるいは20年以上使えます。大切にしてあげてください。せっかく買った羽毛布団だからより長く使いたい!という方は、リフォーム<をおすすめします。大体7~10年というのがリフォームの目安です。

▲ページトップへ